介護特定技能外国人と技能実習生が同一施設で働く場合の留意点とは?

2021/05/14



同じ介護施設で特定技能外国人と技能実習生が働く場合、何か特別に留意すべきなのか、それとも同じ外国人というカテゴリーだから留意すべき必要はないのではないか等、いろんなお考えがあると思います。
これまでの介護分野でのご紹介経験や業界関係者等からのヒアリングを通じて、弊社なりの考えをご案内したいと思います。

このような問題がありました。
・同じ仕事内容なのに、特定技能外国人と技能実習生とで給料が異なるため、不満が発生。
・技能実習生には社宅が用意されているのに、特定技能外国人にはないため不満が発生。
・技能実習生はとりあえず3年間働くことを目標にしている方が多いため、プライベートタイムは勉強より
 も楽しむこと中心となり、社宅がとても騒がしいケースがあります。一方、国内に居住する特定技能
 外国人には、長く日本で働く意思を持っている人財が多く、プライベート時間も日本語や介護福祉士受験
 準備にあてるため、社宅が騒がしいと勉強に支障があり、これを理由に施設を退職してしまうケース。

他にも多くのことがあるかもしれませんが、弊社としては、特定技能外国人と技能実習生とは別物として留意すべきと考えます。

弊社がご紹介する人財は、日本での3年間の技能実習を修了した方か、日本の教育機関で2年以上勉強した方で、日本が好きで長く日本で働き生活したいという方が多いです。介護福祉士となれば、5年を超えて、長く日本で就労できます。これに向けて努力したいという方がとても多いです。この場合就労開始時点でのゴール設定が異なっていることがおうおうにしてありますので、その前提で考えることが望ましいと思います。

特定技能外国人には、早期戦力化ならびに国家試験合格という目標の実現をサポートできる体制をつくり、入職時から即戦力化と介護福祉士試験受験プログラムをスタートさせるとともに、この勉強に集中できる環境を整備することも進めていただきたいと思います。

先に、技能実習生を受け入れている場合には、特定技能外国人の社宅は新たに他の場所に設けることも検討してみたらいかがでしょうか。高卒で技能実習生として来日する人より年上であることが多いので、落ち着いた生活を希望する方が多いです。

また、待遇面についてですが、特定技能外国人は専門スキルを持つ人財とされているため、技能実習生より良い条件になると思います。そうしないと技能実習終了後に特定技能がビザで同じ施設で働きたいというモチベーションにはなりません。

なお、特定技能外国人は技能実習生より給与が高いのだから、家賃もたくさん払えるだろうと考え、家賃負担をしない、負担したとしても家賃負担を重くするなどはしないようにしてください。
結局、手取り金額が技能実習生と変わらなければ、特定技能外国人は応募しませんし、技能実習終了後に特定技能ビザで同じ施設で働きたいとは思わなくなります。(もっと条件の良い施設に転職することになります。)

待遇としては、技能実習生<特定技能外国人<介護福祉士(+家族帯同、永住)という設計があるべきと思います。

弊社は、技能実習生ではなく、特定技能外国人採用を推奨していますが、どうしても技能実習生を採用するのであれば、先に国内に居住し日本語の上手な特定技能外国人を採用し、介護福祉士合格を目指す文化を醸成し、その後、技能実習生を採用し、この人たちのロールモデルとして活躍してもらうということがよいと思います。

技能実習生が片言の日本語であっても、きちんとフォローしてくれるでしょうし、仕事が終わっても一生懸命に勉強する姿勢を見て、技能実習生が多くのことを学んでくれると思います。

 

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